こんにちは、Onsendiscoです!
今回は、Electro Houseの有名曲「Nicky Romero - Toulouse」のコード進行や作り方・音作りを分析していきます!
Nicky Romero - Toulouse
上記が今回分析していくオリジナルの曲です。
非常に有名な曲で長年クラブシーンなどで愛されてきたToulouseですが、アノニマスの仮面を被った不思議なMVも有名です。(※MVはYouTubeで現在視聴できない状態のようです)
Electro Houseとしての紹介になりますが、Progressive House やBig Room Houseとして扱う場合もあります。今回は英語版ウィキペディアに基づいてElectro Houseとして扱います。
キー
キーはFマイナーです。海外のダンスミュージックはマイナーキーが使用されるケースが多く、この楽曲についてもマイナースケールで構成されています。
コード進行
メインのコード進行は下記です。
Fm - E♭ - D♭
D♭- B♭m7 - D♭
D♭ - E♭ - Fm
Fm- E♭ - Fm
ディグリーネームだと下記です。
Ⅰm - ♭Ⅶ - ♭Ⅵ
♭Ⅵ - ♭Ⅳm7 - ♭Ⅵ
♭Ⅵ - ♭Ⅶ - Ⅰm
Ⅰm - ♭Ⅶ - Im
トニック・サブドミナントの代理→サブドミナント→トニック・サブドミナントの代理
トニック→ドミナントの代理→トニック
マイナースケールの進行としてはおおむねオーソドックスな進行だと思います。
メジャースケールでは♭Ⅶは珍しいですが、マイナーキーでは多用されます。
BPM
BPMは128です。Electro Houseとしてはベーシックなテンポです。
曲構成
構成は下記です。今回はMVなどで採用されている3分程度の短いバージョン(Radio Edit)の構成を見ていきます。(ダンスミュージック表記)
イントロ|バースA|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|ブレイクA|ブレイクB
バースA|バースB|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|アウトロ
ダンスミュージックのスタンダードな構成となっています。
少しブレイクが長めで2回目のドロップへの盛り上がりとメリハリをつけています。
リズム
リズムはHouse系ジャンルの4つ打ちのリズムです。メロディやコードのリズムを強調していて、Houseに多いの裏拍ハイハットなどはあまりない印象です。
メロディ・音作り
エレクトロ系の音色が多用されていて、Super Sawなどが目立っている印象です。
メロディやコード、ベースが同時に鳴っており音に厚みがあります。またキックが前に出るようサイドチェーンも使用されています。
今回のまとめ
比較的スタンダードな作りですが、エレクトロな音色とマイナーな音色がかっこいい曲となっていました!
また余談ですがNicky Romero本人によるRemixが2020年にリリースされています。登場する俳優などは旧MVと同じキャスティングで構成なども似ていて面白いリメイクMVとなっています。
この曲を分析してみて私もかなり勉強になりました。
こちらの記事も参考に、ぜひご自身でも曲の分析や作曲をしてみてください!