こんにちは、Onsendiscoです!
今回は、Kawaii Future Bassの有名曲「Snail's House - Twinklestar」のコード進行や作り方・音作りを分析していきます!
Snail's House - Twinklestar
上記が今回分析していくオリジナルの曲です。
この曲はかわいい浮遊感のある楽曲と、PVもアニメ風と印象に残る曲となっています。
個人的に好きな楽曲なのはもちろんですが、Kawaii Future Bassの中でも尖った印象があるので、分析してその根源を考察してみたいと思います!
キー
キーはF#メジャーです。Kawaii Future Bassはメジャーキーの楽曲が多いです。特にCメジャーの曲が多いですが、この曲はF#メジャーと曲の雰囲気に差別化がされています。
コード進行
メインのコード進行は下記です。
F# - D♭ - B♭m - G#m
F# - D♭ - F#sus2 - D♭ - G#m
いくつかのサイトを参考にDTMで打ち込みながら考察しましたが、おそらくこのコード進行がオリジナルに近い気がします。
Cメジャーに直すと下記になります。
C - G - Em - Dm
C - G - Csus2 - G - Dm
ディグリーネームだと下記です。
Ⅰ - Ⅴ - Ⅲm - Ⅱm
Ⅰ - Ⅴ - Ⅰsus2 - Ⅴ - Ⅱm
トニック→ドミナント→トニックの代理→サブドミナントの代理 となってます。
私が調べた感じだとメジャーな進行ではなさそうでした。強いて言えばカノン進行寄りでしょうか。
後半は転回系にすることでKawaii Future Bass特有の半音降下に近い進行です。
加えてsus系の音が浮遊感のある印象を与えています。
またKawaii Future Bassでは7thコードが多用されますが、この曲ではあまり使われていなそうです。
BPM
BPMは176です。Kawaii Future Bassの中では少し早めの部類かと思います。
曲構成
構成は下記です。(ダンスミュージック表記)
イントロ|バースA|ビルドアップ|ドロップA|バースB|ブレイクA
バースA’|ビルドアップ|ドロップA|ドロップB|アウトロ
ドロップA後にバースBを挟んでブレイクAと、盛り上がりの後の余韻を残してからブレイクに入っているのが印象的でした。
また2回目のバースA’ではボーカル系音色が追加され前半とは違った印象を持たせています。
2回目ドロップAの後にはドロップBと1回目ドロップより少し長くなっており、盛り上がりを延長させてそのままアウトロに入っていく構成です。
リズム
リズムはKawaii Future Bassの特徴であるドロップでハーフテンポになる構成です。
バースではクラップ音を4つ打ちのリズムで使い盛り上がりの始まりを作っています。
また特徴的なリズムとして、コードの鳴らし方がポリリズム的な作りになってます。
付点8分音符(呼び方が間違っていたらすみません)の連続で独特のリズムが作られていました。イントロはドラム系のトラックがないため分かりやすいかと思います。
メロディ
メロディはこんな感じです。(複数サイト参考+耳コピで作成しましたが一部音程が合ってません、、)
かなり複雑でリフが少なくメロディにバリエーションがありました。
またシンセ系のためピッチベンドや半音下の音を引っ掛けたような作りが多用されています。
音作り
メロディの音作りについて、下記動画がかなり再現していますがSerumのプリセットの中の"LD Magic Pipe"というプリセットのリバーブを切って、コンプを少しかけ最初のマクロを100%にすると同じような音色が再現できるとのことです。
曲全体の中には一部8bitサウンドやベルなど音色もおおむねKawaii Future Bassを踏襲しています。
また前述したリズムに特徴のあるコード音にはPluck系の音が重なって入っている印象です。
今回のまとめ
全体を通してKawaii Future Bassの雰囲気がありつつも、曲の構成やリズムの作り方で差別化されていると感じました!
この曲を分析してみて私もかなり勉強になりました。
こちらの記事も参考に、ぜひご自身でも曲の分析や作曲をしてみてください!